人生の最後を自分らしく迎えるため終活をする人が増えています。
人生を共にした思い出あるお住まいが、将来、誰が所有しているかわからず放置され、ご近所に迷惑をかけるような状態になってしまうのは悲しいことです。
ご自身が亡くなられた後のお住まいについて、ご家族が居住するのか、または誰も居住せず空き家として管理されていくかは、それぞれのご家庭の事情によるかと思います。
しかし、もしものことが起きた場合、残されたご家族にご自身のお住まいについての思い出を伝えることはできません。
また、あらかじめ複雑な話にならないように、生前に確認したり、決めておくことことは、残されたご家族への負担の軽減にもつながります。
元気なうちに人生を共にすごした住まいの終活を考えてみませんか?
将来、今の家をどうしたいか、あらかじめご家族で話し合いましょう。
相続の無用なトラブルをさけるため、遺言書を作成することも有効です。
住まいの終活はできることからはじめましょう。
所有する不動産(土地・建物)の目録(リスト)を作成すると、相続人がどのような不動産があるかすぐにわかりやすくなります。
また、登記事項証明書や契約関係などの書類を整理し、事前に相続人にその保管場所を教えておくとスムーズに相続の手続きを進めることができます。
土地や建物にはいろいろな権利がついていることがあります。
長く住んでいた家にはたくさん思い出があります。
家を離れても思い出せるように、家全体の外観や部屋の中、思い出の傷などなんでも写真に残しておきましょう。
遺族は、故人の思い入れのある家財を処分することに戸惑いがあるものです。
家財を写真に残すなどして、処分するための心の準備を行い、元気なうちに自分の家財を整理しましょう。
遺された家族のために、家をどうしたいのか、誰に引き継がせたいのか「遺言書」を作成することはとても大切です。
ただ、書類だけでは細かい部分で気持ちが伝わらず、相続のときに揉め事の原因にもなります。
遺言を考える際は、相続する人とよく話し合っておきましょう。
政府広報オンラインに「空き家にしないために。考えておこう!住まいの終活」が掲載されています。
ぜひご覧ください。
政府広報オンライン「空家にしないために。考えておこう!住まいの終活」<外部リンク>
埼玉県空き家対策連絡会議では、高齢者サロンの活動や自治会の集会等に講師(司法書士・行政書士)を無料で派遣する「相続おしかけ講座」を実施しています。
埼玉県空き家対策連絡会議では、「家の終活」のリーフレットを作成しています。
埼玉県ホームページ<外部リンク>からご確認ください。