赤ちゃんが生まれる。それは家族みんながうれしい出来事。両親も元気で赤ちゃんもすこやかに育ってほしいから。知っていてほしいこと。
坂戸市では、坂戸市葉酸プロジェクトの一環として、ビタミンB群の一種である葉酸をとることによる赤ちゃんの神経管閉鎖障害等のリスク軽減の知識普及と、野菜摂取等の促進による健康づくりをすすめています。
神経管閉鎖障害は、妊娠の初期(妊娠4週目から12週目)におこる赤ちゃんの先天異常のひとつです。
脳や脊髄などのもととなる神経管がうまく作られず、きちんと管の形にならないことが原因で起こる障害です。そのうち二分脊椎では、生まれたときに腰部の中央に腫瘤があることが最も多く、運動や排泄に障害が起こることがあります。また、脳が十分に形成されない無脳症(むのうしょう)などもあります。
日本での発症率は平成10年で出生1万人に対して6人となっています。(平成12年厚生労働省通知より)
神経管閉鎖障害のリスクを減らすひとつの方法として、「葉酸」の摂取がすすめられています。
葉酸は、みどり色野菜などに多く含まれるビタミンB群の一種です。血液をつくったり、新しい細胞をつくったりするのに大切な働きがあり、母子健康手帳にもその重要性が記載されています。
特に、赤ちゃんの新しい細胞がつくられる妊娠初期には、なくてはならない栄養素のため、できるだけ「妊娠前」から葉酸をとっていることが大切です。
厚生労働省では、成人の葉酸の推奨量を240マイクログラム※、妊婦では480マイクログラムとしています。
さらに、妊娠を計画している、または妊娠の可能性がある女性においては、推奨量(240マイクログラム)にプラスして400~800マイクログラムとることが望ましいとしています。
また、サプリメントや栄養補助食品から摂取する場合の耐容上限量は成人で約900マイクログラムです。
※葉酸値単位 マイクログラム(1ミリグラム=1,000マイクログラム)
葉酸について詳しく知りたい方は、葉酸プロジェクトのページをご覧ください。
食事は特定の料理や食品にかたよらないように色々な食品を食べることがポイントです。
下図を参考に「主食・主菜・副菜(汁物)」のそろった食事を1日3食食べるよう心がけましょう。
バランスのよい食事の組み合わせ