附島陸閘(つきしまりっこう)
附島陸閘とは
附島陸閘(大字小沼40番1地先)は大字小沼と大字塚越の間にある堤防を通常時には行き来できる門で、台風など水害の際には堰板により閉鎖し、堤防の役割を果します。
この堤防は、昭和22年に猛威をふるったカスリーン台風の影響により大字島田及び赤尾地内で越辺川の堤防が決壊し、下流域の集落が浸水被害に見舞われたことから、当時の建設省(現在の国土交通省)が越辺川の堤防整備にあわせて設置したものです。それ以降、この堤防付近まで水位が上がることはありませんでしたが、近年は、気候変動の影響により過去の経験からは予想ができないほどの豪雨が降る可能性があることから、国土交通省は現在もこの堤防を市民の皆さんを守るために重要な河川施設と位置付けています。
いつ陸閘を閉鎖するの?
台風などの際に、越辺川の入西水位観測所及び高麗川の坂戸水位観測所の水位を観測して、どちらか一方の水位が計画高水位に達した際に陸閘を閉鎖します。
※計画高水位とは堤防工事の基準となる水位で、この水位を上回るときは堤防に危険な状態になることを意味します。
閉鎖方法は?
陸閘に支柱を設置し、陸閘の中央にある溝に4枚の堰板を2段積みで設置することで堤防を閉鎖します。
通常時の附島陸閘
閉鎖点検を実施しました
令和3年10月13日(水曜日)に附島陸閘の閉鎖点検を実施しました。当日は本番さながらの雨天の中でしたが迅速に閉鎖を完了しました。また、堰板や支柱の腐食などの点検も行いました。
閉鎖された附島陸閘