外来植物にご注意ください
外来植物とは?
外来植物とは、もともとその地域になかったのに、人間の活動によって他の地域から持ち込まれた植物をいいます。
外来植物の中には、「オオキンケイギク」「アレチウリ」「ナガエツルノゲイトウ」のような在来の植物の生態系等に悪影響を与える「特定外来生物(植物)」がある一方で、特定外来生物に指定されていなくても、生態系等に大きな影響を与える植物も存在し、その例として「ナガミヒナゲシ」「アメリカネナシカズラ」があります。
オオキンケイギク(特定外来生物)
北アメリカ原産の多年草で、高さは30から70センチメートル、直径5から7センチの黄色い花を咲かせます。もともとは、花枯れ姿が汚くないという理由で緑化のために利用されたりしていました。繁殖力が強く、在来の野草を駆逐して景観を一変させてしまう性質を持っているので、庭などに生えているのを見かけたら駆除しましょう。
ナガミヒナゲシ(外来植物)
ヨーロッパ地中海沿岸原産の一年草で、茎の長さは20から60センチメートル、下方には立った毛、上方には寝た毛があります。直径3センチメートルほどの薄いオレンジ色の花を咲かせます。特定外来生物ではありませんが、他の植物の成長を抑制してしまう性質を持っています。
駆除には注意が必要です!
ナガミヒナゲシの種は他の植物に比べて小さく、慎重に作業を行わなければ種をまき散らしてしまう可能性があります。また、手で触るとかぶれることもあるので、手袋をつけて作業し、駆除したものはゴミ袋に入れて焼却処分しましょう。
アレチウリ(特定外来生物)
北アメリカ原産の一年草で、生育速度が非常に早く、長さ数メートル~十数メートルにもなるつる性植物です。日当たりのよい場所を好み、河川敷等で多く見られます。他の植物にツルで絡みつきながら覆いつくすように生長するため、日光を遮り他の植物の生長を阻害し、在来種を駆逐してしまうことがあります。大きく成長する前の段階で根から抜き取る等といった早期の段階での駆除が必要となります。
アメリカネナシカズラ(生態系被害防止外来種)
北アメリカ原産の一年草で、太さ1ミリメートル程度の茎を他の植物に巻き付いて養分を吸収するつる性の寄生植物です。様々な植物に寄生するため、在来種や農作物の生長を妨げる恐れがあります。
ナガエツルノゲイトウ(特定外来生物)
南アメリカ原産の多年草で、主に河川、水路、水田等といった水辺で生息する水草ですが、乾燥にも強いことから陸上でも生息することができます。強い再生力と繁殖力のため、在来の水生植物との競合、駆逐や水田への農業被害が懸念されます。大群落になると駆除が困難になることから、まん延防止のためには早期発見・早期駆除が重要になります。繁殖力が高いことから、下記ページやリンクを参考に駆除を行う必要があります。