惜敗率
小選挙区選挙において、「同一選挙区で最多得票当選者の得票数」に対する「落選者の得票数」の比率のことを「惜敗率(せきはいりつ)」といいます。
言い換えれば、「惜敗率」は、各選挙区において落選者の票数と当選者の票数がどれだけ接戦であったかを示す指標とも言えます。
衆議院比例代表選出議員選挙の立候補者は、小選挙区選出議員選挙との重複立候補が認められています。比例代表選出議員選挙において、小選挙区選出議員選挙と重複して立候補した者が名簿の同一順位に複数いる場合、この惜敗率が高い者から順に当選順位が定められます。
惜敗率の計算方法
惜敗率は、小選挙区で落選した候補者の得票数を、同一選挙区で最多得票当選者の得票数で割って算出します。
惜敗率=当該候補者の得票数÷同一選挙区で最多得票当選者の得票数
計算例
| 候補者 | 得票数 | 当落 | 惜敗率の計算 | 惜敗率 | 
|---|---|---|---|---|
| A | 50,000票 | 当選 | ― | ― | 
| B | 40,000票 | 落選 | 40,000÷50,000 | 80% | 
| C | 30,000票 | 落選 | 30,000÷50,000 | 60% | 
| D | 20,000票 | 落選 | 20,000÷50,000 | 40% | 
| E | 10,000票 | 落選 | 10,000÷50,000 | 20% | 

