河川水質調査結果
現在、有害物質による水質汚濁は、工場等の規制強化により、ほとんど問題のない状態となっています。
しかし、生活系排水による水質汚濁が問題となっているため、坂戸市では水質環境を保全するために市街化区域については公共下水道の整備を計画的に進めるとともに、公共下水道未整備区域については合併処理浄化槽の普及を図っています。
河川水質調査結果
市を流れる河川は、高麗川、越辺川及びこれらに流入する葛川、飯盛川、谷治川、大谷川の6河川があります。
これらの河川の水は、農業用水として利用されていますが、下流の荒川においては朝霞浄水場で飲料水としても利用されています。
市では、市民の健康維持と生活環境の保全を図るため、毎年水質調査を実施し、水質汚濁の状況把握に努めています。
1 高麗川
県内で有数の清流を誇り、本市では最もきれいな河川になっています。
環境基準は、A類型が適用されています。
2 越辺川
環境基準は、高麗川との合流点より上流についてはA類型、下流についてはB類型が適用されています。
3 葛川
各測定値のBOD値を比較すると、1地点で昨年度より増加しています。
4 飯盛川
飯盛川は、周辺の公共下水道が整備されていない地域からの生活排水の流入が多い都市河川です。BOD値を比較すると、2地点で昨年度より増加しています。
5 谷治川、6大谷川
各測定値のBOD値を比較すると、大谷川の1地点で昨年度より増加しています。
令和5年度谷治川・大谷川水質調査結果 [PDFファイル/59KB]
生活環境の保全に関する環境基準
類型 | 利用目的の適応性 | 水素イオン濃度(PH) | 生物化学的酸素要求量(BOD) | 浮遊物質量(SS) | 溶存酸素量(DO) | 大腸菌群数 |
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AA | 水道1級自然環境保全及びA以下の欄に掲げるもの | 6.5から8.5 | 1mg/l以下 | 25mg/l以下 | 7.5mg/l以下5 | 50MPN/100ml以下 |
A | 水道2級水産1級水浴及びB以下の欄に掲げるもの | 6.5から8.5 | 2mg/l以下 | 25mg/l以下 | 7.5mg/l以下 | 1,000MPN/100ml以下 |
B | 水道3級水産2級及びC以下の欄に掲げるもの | 6.5から8.5 | 3mg/l以下 | 25mg/l以下 | 5mg/l以下 | 5,000MPN/100ml以下 |
C | 水産3級工業用水1級及びD以下欄に掲げるもの | 6.5から8.5 | 5mg/l以下 | 50mg/l以下 | 5mg/l以下 | |
D | 工業用水2級農業用水及びE以下の欄に掲げるもの | 6.0から8.5 | 8mg/l以下 | 100mg/l以下 | 2mg/l以下 | |
E | 工業用水3級環境保全 | 6.0から8.5 | 10mg/l以下 | ごみ等の浮遊が認められないこと | 2mg/l以下 |
注
- 基準値は、日間平均値とする。
- 農業用利水点については、水素イオン濃度6.0以上7.5以下、溶存酸素量5mg/l以上とする。
- 自然環境保全 自然深勝等環境保全
水道1級 ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
水道2級 沈殿ろ過等による通常の浄水操作を行うもの
水道3級 前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの
水産1級 ヤマメ、イワナ等貧腐水性水域の水産生物用ならびに水産2級および水産3級の水産生物用
水産2級 サケ科魚類およびアユ等貧腐水性水域の水産生物用および水産3級の水産生物用
水産3級 コイ・フナ等のβ-中腐水性水域の水産生物用
工業用水1級 沈殿等による通常の浄水操作を行うもの
工業用水2級 薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの
工業用水3級 特殊の浄水操作を行うもの
環境保全 国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む)において不快感を生じない程度