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化学物質過敏症

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 更新日:2025年3月19日更新 <外部リンク>

化学物質過敏症とは

 一般の人が有害な影響を受ける量よりもはるかに少ない量の化学物質によって、頭痛・発熱・鼻炎・動悸・倦怠感などの様々な症状が起こることを化学物質過敏症といいます。化学物質過敏症は、発症の仕組みが解明されておらず、治療法も確立されていません。化学物質過敏症の症状は、大きな個人差があります。日常で使われるような化学物質が、空気中にわずかな量で存在するだけでもつらい症状が出ることがあります。

症状を引き起こす主な化学物質

家庭用殺虫剤、防虫剤、化粧品関係(香水、シャンプー、ボディケア製品など)、洗剤類(衣料用・食品用洗剤、柔軟剤、漂白剤)、防臭剤、消臭剤、芳香剤、農薬類(除草剤、殺虫剤、消毒剤など)、塗料やインクの溶剤(ペンなどの筆記用部や印刷物など)、排気ガス、新建材・塗料から放散される化学物質、電磁波(家電製品、パソコン、携帯電話など)、大気汚染物質

主な症状

頭痛、関節痛、発熱、鼻炎、腹痛、下痢、吐き気、動悸、息切れ、めまい、目のかすみ、耳鳴り、湿疹、かゆみ、不眠、不安、倦怠感など

誰もが発症の可能性

 それまでまったく症状が無かったのにある時を境に発症する花粉症と同様に、突然化学物質過敏症になる可能性があります。

 身の回りで当たり前のように使われている化学物質に反応して苦しんでいる方がいます。発症者はごく微量の化学物質にも反応するため、学校や職場の建物に入れない、本や新聞の印刷物が読めない、買い物に出られないなどの支障が出てきます。「気にしすぎ」「怠け者」「わがまま」とされてつらい思いをする人もいます。

予防策

 単一の化学物質は安全でも、身の回りには数種類かそれ以上の化学物質が常に存在し、さまざまな影響がありえることに注意が必要となります。

 具体的な予防策としては、室内の空気を汚さないために換気をすること、噴霧式・スプレー式殺虫剤や消臭剤等を使用しないか短時間に限って使用すること、合成洗剤を使用せずに石けんを使用すること等があげられます。

ご理解とご協力をお願いします

 身の回りにある微量の物質が影響して、苦しんでいる人がいるかもしれません。以下の例を参考にするなど、身近なことから取り組んでみませんか。

  • 学校・保育所・病院といった人が集まる場所へ行く際には、香水・整髪料・消臭スプレーなどの香料を含む製品の使用に十分配慮しましょう。
  • 防虫剤や合成洗剤は、適正量を使用しましょう。(必要以上使用しても効果は上がりません)
  • 芳香性のある柔軟仕上げ剤を使用するときは、使用量が過度にならないように配慮しましょう。(香りの感じ方には個人差があり、自分にとって快適でも他人が不快に感じることを認識しましょう)

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