熱中症に要注意
熱中症は、高温多湿な環境に、からだが適応できないことで生じる様々な症状の総称です。
気温の急激な変化により、7月、8月は熱中症にかかる人が急増します。熱中症の正しい知識をもち、周囲の人と気を配り合いながら、熱中症を防ぎましょう。
急に暑くなる7・8月は熱中症による緊急搬送が増加します
令和3年度の埼玉県の熱中症による緊急搬送者は、5月頃より少しづつ増え始め、7~8月にかけてピークをむかえます。7~8月は高温多湿が続き、体調を崩しやすいため、注意が必要です。
体が暑さに慣れていないことや、マスク着用で水分摂取の機会が少なくなってしまうことも想定されますので、熱中症に注意しましょう。
屋内でも熱中症になります
熱中症は、屋内や夜間でも多く発生しています。特に、梅雨明けで急に暑くなる日は、注意が必要です。すだれやカーテンで直射日光を遮ったり、エアコン等を上手に利用するなど屋内に熱がこもらないよう工夫しましょう。一般的な家庭用エアコンは、空気を循環させるだけで換気を行っていません。新型コロナウイルス対策のためには、冷房時でも窓開放や換気扇によって換気を行う必要があります。
また、屋内でも水分を十分にとるように心掛けましょう。
屋外でのマスク着用について
マスクは飛沫の拡散防止に有効ですが、マスク着用時はマスクを着用していない場合と比べると、心拍数や呼吸数、血中二酸化炭素濃度、体感温度が上昇するなど、身体に負担がかかることがあります。したがって、高温や多湿といった環境下でのマスク着用は、熱中症のリスクが高くなるおそれがあるので、屋外で人と十分な距離(少なくとも2m以上)が確保できる場合には、マスクをはずすようにしましょう。マスクを着用する場合は、強い負荷の作業や運動は避け、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給を心がけましょう。また、周囲の人との距離を十分とれる場所で、マスクを一時的にはずして休憩することも必要です。
小さい子どもや高齢者は特に注意しましょう
子どもは体温調整機能が十分に発達していません。遊びの最中に水分補給や休憩をしたり、服装に注意して、周りの大人が気をつけましょう。
高齢者は暑さを自覚しにくいため、エアコンや扇風機を活用し、室温をこまめにチェックしましょう。また、のどの渇きに対する感覚が鈍くなるため、のどが渇く前に水分をとりましょう。
熱中症の症状
【軽度】 立ちくらみ、手足がしびれる、汗が止まらない等
【中等度】 頭痛、吐き気、体がだるい等
【重度】 意識がない、けいれんが起こる、呼びかけに対して返事がおかしい等
◇熱中症かもしれないと思った時には、涼しい場所へ避難し、服をゆるめ、体を冷やし、水分を補給しましょう。意識がなかったり、自力で水が飲めない場合は救急車を呼びましょう。
熱中症予防ができているかチェックしてみましょう
□のどが渇かなくてもこまめに水分補給している。
□室温が28度を超えないようにエアコンや扇風機を上手に使用している。
□涼しい服装をしている。
□外出時は日傘や帽子を利用している。
□部屋の湿温度を測っている。
□暑いときは無理して活動しないようにしている。
□部屋の風通しを良くしている。
※WBGT値(熱中症の発症危険度を示す暑さ指数)が、環境省熱中症予防情報サイト<外部リンク> で確認できます。