このセミナーは、坂戸市葉酸プロジェクトの中核事業として、女子栄養大学と共同で開催しています。平成30年度の申込受付は終了しています。
約6か月間にわたるセミナーは、女子栄養大学の香川副学長の講演、血液検査、個人別の栄養指導、教室(食事・運動)等を通じて、マスコミでも話題の「坂戸市葉酸プロジェクト」をもっとも体感できる内容となっています。
セミナーの流れは、以下の通りです(全7日間)。なお、実施月は平成29年度における内容です。
はじめに、女子栄養大学の香川靖雄副学長を講師に、葉酸の働きや必要性について学びます。
諸外国の取組など最新のデータに基づく葉酸の健康効果の説明に、葉酸が乳児から高齢者まで、誰もが必要なビタミンであることについて理解が深まります。
血液検査では血液中の葉酸値や動脈硬化の危険因子である血中ホモシステイン値を調べます。遺伝子検査は血液から遺伝子を抽出して4種類(葉酸、高血圧、肥満2種)の遺伝子多型を調べます。
また、食事調査では、普段の食事の傾向を知るために、あらかじめ記入していただいた調査票をもとに栄養士の個別面談により、1か月に何をどれだけ食べたか聞き取りをします。
2の血液検査及び遺伝子検査と食事調査の結果説明を行うとともに、個別アドバイスを行います。血液検査からは、血液中の葉酸値やホモシステイン値といった体内の状況がわかります。
遺伝子検査からは「葉酸が体内で働きにくい」「高血圧になりやすい」「脂肪を貯め込みやすい」といった体質(遺伝子型)がわかります。
体質を変えることはできませんが、不利な体質を持つ人であっても日々の食事を工夫していくことで、動脈硬化のリスクを下げることにつながります。
食事調査結果からは、日々の食事の傾向がわかります。これらの結果に基づいて栄養士が個別栄養アドバイスを行っています。
結果説明を受けて、「葉酸をしっかり摂ろう」「運動して減量しよう」などの気持ちが高まることがアンケート結果からも見られています。
日々の食生活の中で、葉酸の摂り方で工夫していることや、難しいことについて参加者同士でグループワークを行います。
他の方の意見から、食事の工夫のヒントを得て、実践につながったり、自身の食生活を改めて振り返る機会となっています。
女子栄養大学の金子嘉徳教授の監修により、誰でも楽しく継続できる運動をテーマに、運動実習を行います。
運動は、健康的な体型の維持や体力、筋力の向上等、様々な健康効果があります。
食生活の改善と運動の実践により、さらなる健康増進が期待されます。
セミナー開始から数か月の健康行動の取組の成果を確認するため、2回目の血液検査、食事調査を行います。
6の血液検査及び食事調査結果をもとに、今後の望ましい食習慣の継続に向け、改めて個別栄養アドバイスを行います。
セミナー初回の採血後、各々が健康づくりに取り組んだ結果、血液中の葉酸値やホモシステイン値に改善が見られた方、野菜摂取量が増えた方や活動量が増えた方など健康行動につながっています。
詳しくは、下記の担当にお問合せください。