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平成31年度施政方針

印刷ページ表示 大きな文字で印刷ページ表示 更新日:2019年3月13日更新 <外部リンク>

3月坂戸市議会定例会(平成31年2月19日)において市長が表明した、まちづくりの方向性と施策についてお知らせします。

本定例会の開会に当たり、私の市政運営における基本的な考え方と、平成31年度当初予算案をはじめとする、市政の重要施策について御説明申し上げます。議員各位をはじめ、広く市民の皆様の御理解と御協力を賜りたいと存じます。

さて、昨今の世界情勢をみますと、経済を巡る問題として、アメリカと中国の政治的対立による衝突や、イギリスのEUからの離脱の問題など、自国国民を守ろうとする動きが見られます。また、安全保障分野では、アメリカと北朝鮮による史上初の首脳会談が実現し、会談後の共同声明では、朝鮮半島の非核化の促進や世界の平和と繁栄に協力することを約束するなど、二国間の連携に注目が集まっています。まだまだ不透明な面を多く含むものの、日本を取り巻く環境が改善されることを願う次第であります。

一方、国内に目を転じますと、我が国の景気は、平成24年12月から緩やかな回復が続いており、高度経済成長期の「いざなぎ景気」超えが正式に認定されたほか、景気回復の戦後最長をも更新したとの報道もなされておりますが、国民の実感は十分ではなく、力強い景気回復のためには、さらなる財政政策と金融政策が不可欠であるとの指摘もあります。

また、長らく我が国の最重要課題とされております少子高齢化についても、昨年の出生数が92万人余りと過去最少を更新するなど、依然として進行が止まらない中、安倍首相は、幼児教育の無償化をはじめ、未来を担う子どもたちに大胆に投資することで、子どもから現役世代、お年寄りまでの全ての世代が安心できるよう、社会保障制度の全世代型への転換を推し進めるなど、一億総活躍社会の実現に本格的に取り組んでいくと決意表明しております。10月には消費増税が予定されておりますことからも、経済や国民の意欲を停滞させることがないよう、様々な対策が講じられていくと考えられますことから、その動向に注視してまいります。

こうした中、本市における平成30年度の主な施策・事業を振り返りますと、4月には、勝呂小学校区の児童数の増加に伴う新たな学童保育所として、「第二ほしぞらクラブ」を開設いたしました。また、障害や難病のある方とその御家族の方に対する情報提供や、各種相談に応じることのできる「坂戸市障害者等相談支援センター」を市内4か所に設置いたしました。

5月には、子育て世代包括支援推進事業・母子保健型の支援体制の強化・充実を図るため、助産所において産後間もない母子を対象とした、心身のケアや育児の指導・相談等を開始いたしました。また、65歳以上の方の交流と健康増進を目的に、市内入浴施設の利用料金を補助する「坂戸市ふれあい入浴補助券」の交付を開始いたしました。

7月には、北坂戸地区のまちづくりを計画的に進めていくため、都市整備部内に「北坂戸地区まちづくり推進準備室」を設置いたしました。また、子どもたちの体力と泳力向上を図り、水の事故から生命を守るため、市内のスイミングスクールの協力を得て、専門的な技術を有する講師による、夏休み期間を活用した小学校での水泳指導を実施いたしました。

8月には、結婚を希望する独身男女の出会いを、AIを搭載したマッチングシステムを活用して支援するため、埼玉県及び県内市町村等と協力し、「SAITAMA出会いサポートセンター坂戸」を坂戸市文化施設オルモにオープンいたしました。

10月には、昨今の台風の大型化や異常気象による集中豪雨が増加していることを踏まえ、浸水被害の軽減や被害からの早期復旧を図るため、緊急排水作業を行うことができる排水ポンプ車2台を導入配備いたしました。また、英語教育の更なる充実と子どもたちの英語力向上を図るため、市内の中学校に通う全ての中学生を対象に、実用英語技能検定、いわゆる英検の一斉受検を行いました。

11月には、市民バスのさかっちバス・ワゴンについて、既存ルートの一部見直し、増便、新規2路線の開設などの拡充を行いました。また、首都圏を中心に流行している風疹対策として、妊婦が風疹に感染するとその胎児への影響が懸念されることから、予防接種費用を助成することといたしました。

12月には、本市の長年の懸案事項でありました火葬場について、広域静苑組合への加入が実現したことで、構成団体の住民として越生斎場を利用することができることとなりました。また、市庁舎内のネットワークの無線化を実施いたしました。

2月には、ホームページをリニューアルし、全体的な見やすさが向上したほか、検索機能の向上、障害のある方や高齢者など全ての方に対する配慮など、シティプロモーションとしての役割を十分に果たすことができるものと期待しております。

3月には、東和田運動公園隣接地に公衆用トイレが竣工予定であり、地域住民はもとより、公園施設利用者の衛生環境の向上を図ってまいります。

このほかにも、市と民間事業者の双方が持つ資源を有効に活用し、市内の活性化や市民サービスの向上を図ることを目的として、ウエルシア薬局株式会社や株式会社セブン-イレブン・ジャパンと包括連携協定を締結するなど、市政の各分野において施策・事業が順調に進捗しているところです。

ここに改めまして、議員各位と市民皆様の格別なる御理解と御協力に、心より厚く御礼申し上げる次第であります。

私は、市長就任以来、一貫して市民はどう感じているか、どう考えているかといった市民目線に主眼を置き市政を運営してまいりました。また、将来に向け安定した財政基盤を確立し、時代の変化に的確に対応していくための行財政改革を推進してまいりました。その結果、各種事業の成果が着実に実を結び、市民の負託に応えてきたものと自負しております。

今後におきましても、国の動向等を的確に捉え、効果的な施策を積極的に展開し、市民福祉の向上に全力で取り組んでまいる所存であります。

このような基本姿勢の下、平成31年度予算では、「第6次坂戸市総合振興計画」に定める基本理念を踏まえ、「安心して暮らせる、高齢者や社会的弱者にもやさしいまちづくり」、「将来を担う子どもたちを応援するまちづくり」、「地域の活力を高め、快適な環境を創造するまちづくり」の3本の柱を重点施策に据え、市政運営を展開してまいります。

それでは、ただいま申し上げました3本の柱の重点施策を中心に、関連するそれぞれの施策・事業の概要を申し上げます。

「安心して暮らせる、高齢者や社会的弱者にもやさしいまちづくり」

はじめに、「安心して暮らせる、高齢者や社会的弱者にもやさしいまちづくり」についてであります。

防災安全対策につきましては、災害用備蓄品として、坂戸鶴ヶ島歯科医師会との「災害時の歯科医療救護活動に関する協定」締結に伴い、歯科医療救護セットを整備し、また、LEDバルーン投光器を指定避難所へ順次配備するなど、継続的に災害用備蓄品の更新及び整備を進めます。また、当初の導入から約40年が経過している防災行政無線においては、平成31年度から2か年をかけてデジタル化を含む設備の更新等工事により、放送の聞こえにくい状況が改善されるほか、メール、SNS等との連携機能の追加等により、情報伝達手段の高度化を図ってまいります。このほかにも、水害対応といたしまして、今年度導入いたしました排水ポンプ車の運用や災害救助艇2艇を追加で配備するなど、災害の予防と対応の両面で万全を期してまいります。

健康づくり事業の推進につきましては、胎児の健やかな発育や認知症予防等に効果があるとされる葉酸の摂取を促進するための講習会を開催いたします。

保健衛生につきまして、現在本市では「自殺対策計画」の策定を進めておりますが、自殺の予防についてポスターやパンフレット等により広く啓発してまいりますとともに、悩みを抱えている方から出されるサインにいち早く気づき、適切な対応と支援に繋ぐことができる「ゲートキーパー」の養成講座を開催してまいります。

地域福祉につきましては、地域福祉の推進に関する基本的かつ総合的な指針を定めた「地域福祉計画」の計画期間が終期を迎えますことから、福祉を取り巻く新たな課題等を踏まえた次期計画を策定してまいります。

高齢者福祉につきましては、介護保険事業者が、地域密着型サービス等を実施する施設等を新たに整備する際の経費や、安定して質の高いサービスを提供できるように、事業者に対して補助を実施してまいります。

障害者福祉につきましては、福祉タクシー券や自動車燃料費の助成、民間団体生活サポート事業など、これまでの取り組みを継続してまいりますとともに、障害者の就労定着による生活の自立、外出機会及び社会参加の拡大に向けて支援してまいります。

「将来を担う子どもたちを応援するまちづくり」

次に、「将来を担う子どもたちを応援するまちづくり」についてであります。

妊娠・出産・子育てに対する支援につきましては、「子ども・子育て支援事業計画」の計画期間が終期を迎えることから、子育て環境を計画的に整え支援していくことができるよう、次期計画を策定してまいります。また、晩婚化に伴い、妊娠・出産に係るリスクが高まる中、不妊検査費・不妊治療費の助成に加えて、不育症のリスク因子の検査費用について補助をしてまいります。

保育関係では、平成31年度に新たに開園いたします「(仮称)坂戸さくら保育園」をはじめとする民間保育所の運営等を積極的に支援してまいりますとともに、今年の秋に予定されております保育料の無償化による混乱などが生じないよう、適切に対応してまいります。また、児童が安心して放課後を過ごせる場所として欠かすことのできない学童保育所につきましても、老朽化が進んでおります千代田小学校区の「わんぱくクラブ」の建替え工事や、三芳野小学校と上谷小学校から遠方にある「あおぞらクラブ」について、両校の中間に位置する三芳野児童センターとの複合施設化工事に向けた設計を行ってまいります。

ほかにも、ひとり親家庭の親又は児童が高等学校卒業程度認定試験の合格を目指すための講座を受けた場合の受講費用に対する補助を実施するなど、子育て支援施策の拡充に努めてまいります。

障害児支援につきましては、坂戸市内の学童保育所に入所する障害児に対する適切な対応と質の高い保育を提供していくために、障害児保育の専門知識を有する事業所と業務委託を締結してまいります。

小中学校に対する教育への支援といたしまして、子どもたちが過ごす校舎等の学校施設整備につきましては、児童生徒が安心で快適な学校生活を送るためのトイレの洋式化、床の乾式化、照明のLED化などのトイレ改修を計画的に進めてまいります。特に、本市では多くの校舎が築40年を経過し老朽化が進行しておりますが、今ある施設を将来にわたって長く有効に使用していくとともに、老朽化や自然災害による事故を防止するために、校舎の長寿命化に着手してまいります。

教育環境につきましては、配慮を要する児童・生徒を支援する学校支援員を増員するとともに、長時間勤務が問題となっている教職員の負担を軽減し、本来の業務に専念できるよう、新たに中学校に教員の事務等をサポートする校務支援員を配置いたします。また、市内唯一の小中一貫教育校である城山学園に、校内無線LANを整備し、英語教育に加え、ICT化においても学校の特色をより一層出してまいります。

児童生徒の学力及び体力の向上につきましては、引き続き、基礎学力の向上と定着に向けた取り組みや、確かな英語力を身に付けさせるための英語教育について、積極的に取り組んでまいります。また、専門講師による水泳指導について、夏休み期間の水泳教室だけでなく、水泳授業にも拡大して実施してまいります。

小学4,5年生を対象に公民館等で実施する「学力のびのび塾」につきましては、運営に携わるコーディネーターの増員など学習支援体制の強化を図ります。また、放課後の学校施設を活用して地域の方の協力で実施する「放課後子どもげんき教室」につきましては、サポーター体制の充実などにより子どもたちの健全育成活動の推進に繋げてまいります。

「地域の活力を高め、快適な環境を創造するまちづくり」

次に「地域の活力を高め、快適な環境を創造するまちづくり」についてであります。

情報発信につきましては、今年2月にリニューアルしましたホームページと合わせて、公式SNSとして運用している、ツイッター、インスタグラム、ユーチューブなども活用するなど、情報発信力を強化することで、市の情報を多くの人に積極的に届けてまいります。また、市民からの問合せに対し、AI、いわゆる人工知能を活用することで対応の迅速化と事務の効率化が図られるよう、「問合せ対応サービス提供システム」を導入してまいります。

環境施策につきましては、エコウィルやエネファームなどの省エネ機器に対する補助を継続してまいりますとともに、新たに、太陽光発電などで作り出した電気を蓄えておく「住宅用蓄電池」の設置費用に対する補助を行うなど、省エネ機器の設置を促進してまいります。

農業の活性化につきましては、引き続き、6次産業化等の取り組みを推進するとともに、儲かる農業を推進するため、埼玉県産ブランド米である「彩のきずな」の種籾購入費の補助を拡大いたします。また、ほ場整備未実施の耕地や、直近の整備から年数が経過した耕地を中心に農業基盤整備を進めることにより、担い手農家への農地集積・集約化を促進してまいります。

労働、商工関係につきましては、関係機関と連携し、就労支援等の雇用を促進してまいります。また、商工業振興を図るため、商工会を支援するとともに、連携を図りながら創業者に対する支援事業等の助成を行ってまいります。更に、10月に予定されております消費増税による景気対策として、プレミアム付商品券発行などにつきましても適切に対応してまいります。

観光関係につきましては、「坂戸よさこい」への支援や、「坂戸にっさい桜まつり」の開催などに引き続き取り組むとともに、観光ガイドマップ等を作成し、観光資源を市内外に広くPRしてまいります。

北坂戸地区のまちづくりにつきましては、立地適正化計画に基づき、北坂戸駅周辺における都市機能の集約と活性化を図るための計画を策定してまいります。

坂戸駅南口駅前広場につきましては、バス、タクシー、一般車両等のロータリー内乗降エリアについて、今年度及び来年度の2か年で整備を進めてまいります。

道路及び橋りょうの整備といたしまして、関間千代田線の整備につきましては、構造物の設計基準の改訂に伴う修正設計及び道路工事に付随する雨水管移設などを実施してまいります。また、森戸橋の架替整備につきましては、引き続き橋りょう上部工工事を実施してまいりますとともに、橋りょうを接続する取付道路及び現森戸橋撤去の設計を進め、取付道路の工事に着手してまいります。

スポーツ・レクリエーションにつきましては、老朽化が進んでおります、坂戸市民総合運動公園の施設再整備基本計画の策定を行うとともに、トレーニング機器の全面リニューアルを行い、スポーツ活動の拠点施設として充実を図ってまいります。また、平成31年度から指定管理者制度を導入する健康増進施設につきまして、安定した運営により更なるサービス向上が図られるよう適切に管理するとともに、坂戸市民総合運動公園と同様に、トレーニング機器の全面リニューアルを行い、市民の健康維持・増進を推進してまいります。

その他の施策

このほか、これまで申し上げました三つのまちづくりを下支えする施策といたしまして、坂戸市まち・ひと・しごと創生総合戦略、及び公共施設等マネジメント計画実施計画の策定、基幹系業務システムの大規模な入替え、住民基本台帳ネットワークシステム、いわゆる住基ネットの更改作業、千代田公民館の耐震補強工事などを実施してまいります。

以上、平成31年度の主な施策の概要等について申し上げてまいりましたが、「第6次坂戸市総合振興計画」における将来都市像「笑顔でつなぐ躍動のまち、さかど」の実現に向け、それぞれの分野における各種施策を着実に進め、子どもから高齢者まで、全ての市民の皆様が安心して暮らせる「やさしいまちづくり」に取り組んでまいります。

そしてまた、今年は天皇陛下の皇位継承が執り行われることにより、30年にわたり続いてきた平成が改元することとなります。私は、新しい時代におきましても、市民の皆様が、夢、そして希望を持つことができる坂戸市となるよう、全身全霊を傾注して市政運営を進めてまいる決意でございます。

平成31年2月19日
坂戸市長 石川 清